日銀利上げ後、普通預金1.20%・変動10年2.05%へ【預金ナビ通信 2026年10月号】
9月号で注目していた日本銀行の追加利上げが現実となりました。9月18日の金融政策決定会合では政策金利の誘導目標が1.00%程度から1.25%程度へ引き上げられ、10月に入って銀行の預金金利も相次いで見直されています。
普通預金では年1%超の選択肢が増え、1年定期ではキャンペーン終了と通常金利の引き上げが交錯。個人向け国債変動10年の初回利率も上昇しました。利率だけでなく預入上限や口座連携の条件にも注目し、10月9日時点の動きをダイジェストでお伝えします!

目次
普通預金は首位1.20%、1%超が2行に
| 順位 | 銀行名 | 利率 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1位 | あおぞら銀行 BANK支店 | 年1.20%(前月:年1.00%) | 条件なし。100万円以下に適用、超過部分は年0.75% |
| 2位 | 野村信託銀行 | 年1.05%(新規掲載) | 野村證券の「あんしんスイープ」契約が必要。投資商品の購入は不要 |
| 3位タイ | 東京スター銀行 | 年0.90% | 給与・年金の受取口座に指定 |
| 3位タイ | 島根銀行 スマートフォン支店 | 年0.90%(前月:年0.80%) | 「しまホ!普通預金」。条件なし |
| 5位 | Habitto(GMOあおぞらネット銀行 ハビト支店) | 年0.80%(前月:年0.70%) | 条件なし。100万円以下に適用、超過部分は年0.40% |
普通預金は9月の上位横ばいから一転し、10月に金利の引き上げが相次ぎました。あおぞら銀行BANK支店は100万円以下の部分を年1.00%から1.20%へ引き上げ、首位を維持。100万円を超える部分も年0.65%から0.75%へ上がっています。100万円以下なら他サービスとの連携なしで高金利を利用できる点が魅力です。
新たにランキング対象とした野村信託銀行の「あんしんスイープ」利用者向け普通預金は年1.05%で2位。野村證券の口座とオンラインサービスの契約が必要ですが、投資商品を買うこと自体は条件ではありません。3位タイは年0.90%の東京スター銀行と島根銀行。前者は給与・年金受取が条件、後者は条件なしで年0.80%から上昇しました。Habittoも100万円以下が年0.80%に上がり、5位に入りました。
9月18日、日本銀行は政策金利の誘導目標を1.25%程度に引き上げました。銀行ごとに改定時期や条件は異なるため、生活費など出し入れするお金は、最高金利だけでなく利用条件と預入額を合わせて比較するのがよいでしょう。
他の銀行も含めた最新情報を詳しく見ていきたい方は、預金ナビが提供する「オススメ普通預金口座シミュレーター」がオススメです。自分が許容できる条件を入力すると自分に最適な銀行が分かるので、是非試してみてください。
1年定期は1.60%で2行が首位タイ
| 順位 | 銀行名 | 利率 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1位タイ | 香川銀行 セルフうどん支店 | 年1.60% | 「超金利トッピング定期預金」。10万円以上100万円まで |
| 1位タイ | 大和ネクスト銀行 | 年1.60%(前月:年1.30%) | 大和証券口座経由で申込。10万円以上 |
| 3位 | 東京スター銀行 | 年1.55%(前月:年1.45%) | 「スターワン円定期預金プラス」。インターネット限定、50万円以上 |
| 4位タイ | オリックス銀行 | 年1.50%(前月:年1.25%) | eダイレクト預金。100万円以上 |
| 4位タイ | 愛媛銀行 四国八十八カ所支店 | 年1.50%(前月:年1.30%) | 「だんだん定期預金ワイド」。100万円以上300万円以内 |
1年定期の最高金利は年1.60%で前月と変わりませんが、首位が2行になりました。9月から年1.60%を維持する香川銀行セルフうどん支店に、大和ネクスト銀行が年1.30%から1.60%への引き上げで並んでいます。香川銀行は預入上限100万円、大和ネクスト銀行は大和証券口座を通じた申込が必要で、いずれも条件の確認が欠かせません。
3位の東京スター銀行「スターワン円定期預金プラス」は年1.45%から1.55%に上昇。インターネット限定の1年もの、50万円以上が対象です。4位タイには年1.50%でオリックス銀行と愛媛銀行四国八十八カ所支店が並びます。前者は100万円以上、後者の「だんだん定期預金ワイド」は100万~300万円と、必要な預入金額が異なります。
一方、9月末まで年1.50%だったUI銀行はキャンペーン終了で年1.10%に低下し、上位から外れました。高金利の定期預金はキャンペーンの終了や募集上限による変動もあるため、申込前に最新金利と中途解約時の取扱いを確認し、使う予定のない期間に合わせて預けるのが基本です。
より詳細な比較や最新情報を見たい方は、預金ナビの提供する「高金利な定期預金口座シミュレーター」でチェックできます。預け入れる金額を入れると自分がもらえる金利の金額で分かって便利なので、是非ご活用ください。
変動10年は2.05%、長期金利も上昇
10月8日に募集が始まった個人向け国債変動10年・第199回債の初回利率は年2.05%です。9月募集の第198回債は年1.95%だったため、0.10ポイント上昇しました。募集期間は10月30日まで、発行日は11月16日です。初回利率が年2%台に乗った一方、この利率が満期まで10年間続くわけではありません。
背景の一つと考えられるのが長期金利の上昇です。日本相互証券によると、新発10年国債の市場利回りは9月9日の2.880%から10月7日の3.105%へ上昇しました。日銀の追加利上げに加え、物価見通しや国債の需給なども長期金利に影響します。個人向け国債変動10年の適用利率は基準金利を基に決まるため、市場の10年国債利回りと同じ数値になるわけではありません。
変動10年の利率は半年ごとに見直されるので、今後の金利上昇を反映する可能性がある一方、低下する可能性もあります。発行から1年間は原則として中途換金できず、それ以降も中途換金時には直前2回分の利子を基にした調整額が差し引かれます。すぐに使う資金ではなく、長めに置けるお金の預け先として考えたい商品です。
最新の金利推移をグラフで見たい方は、以下のリンクよりどうぞ。
まとめ
10月9日時点の上位金利は、普通預金が年1.20%、1年定期が年1.60%、個人向け国債変動10年の初回利率が年2.05%となりました。9月の日銀追加利上げ後、普通預金と一部の定期預金では引き上げが進んだ一方、キャンペーン終了で金利が下がった商品もあります。
普通預金は出し入れのしやすさと条件、1年定期は預入額・満期までの期間、個人向け国債は半年ごとの金利変動と中途換金の制約を確認しましょう。いずれも金利が高いという理由だけで全額を一つに預けず、お金を使う時期に応じて分けることが、無理なく利息を受け取るための基本です。預金については預金保険の保護範囲も意識しておきましょう。
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