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個人国債変動10年が大台の1%台へ!定期預金も変動あり【預金ナビ通信 2025年6月号】

冬のボーナス商戦と春のキャンペーンが一巡し、いったん落ち着いていた金利に、6 月は小さな動きが見られました。金利上昇トレンドは継続中で、複数の銀行が利上げを実施しているようです。

リスクを抑えつつお金を増やしたい堅実派には個人向け国債変動 10 年と、高金利が続くネット銀行の普通・定期預金が有力候補となっているので、細かく見ていきましょう。

【普通預金金利 2025年6月】島根銀行が 0.50 % で首位キープ

普通預金は 4 か月連続で大勢に変化なく、島根銀行 スマートフォン支店〈しまホ!〉0.50 %が依然トップ水準です(無条件・税引前)。

※2025 年 6 月 10 日時点の金利情報。

他行を含めて最新の情報を詳細比較したい方は、預金ナビが提供する「オススメ普通預金口座シミュレーター」をぜひご活用ください。

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【定期預金 金利比較】6 月の主な利上げ・利下げポイント

2025年の5 月→6 月にかけて目立った変化は次のとおりです。

  • 東京スター銀行0.90 % → 0.91 %(+0.01pt)と小幅アップ
  • SBI新生銀行0.60 % → 0.85 %(+0.25pt)と大幅アップ
  • 徳島大正銀行 とくぎんネット支店 は 1 周年キャンペーン終了で1.20 %(100 万円未満)→ 0.85 %(–0.35pt)にダウン

 

また、面白い定期預金として、きらやか銀行金利マシマシ定期預金が出てきました。「皆さんと育てる定期預金」を銘打っており、来年5月までの定期預金なので実質1年もので、全顧客からのお預かり総額に応じて金利が上がるというものです。

現時点で60億円を突破しており、金利は1.2%と最高クラスの金利です。あくまで満期時の総額によって金利が決まるようなので下がるリスクはゼロではありませんが、銀行が炎上したり不祥事を起こしたりしない限りはお預かり総額が下がることは考えにくいので、生活資金に余裕がある方は考えてみても良いかもしれません。

 

そのため、主要行の 1 年もの定期預金(金額条件なし・新規口座開設者向け商品を除く)は以下のとおり(税引前)となっています。

  • きらやか銀行SBIさくらんぼ支店 - 暫定1.2%(0.8%〜1.5%の変動リスクあり)
  • UI 銀行 – 1.00 %(1,000 万円以上は 1.05 %)
  • 東京スター銀行 – 0.91 %
  • SBI新生銀行 – 0.85 %
  • オリックス銀行 – 0.85 %
  • 徳島大正銀行 とくぎんネット支店 – 0.85 %

なお、この金利は2025 年 6 月 10日時点の金利情報です。預入額や期間、キャンペーンの有無で利率は変わるため、申し込み前に公式ページで再確認してください。

より詳細な比較や最新情報を見たい方は、預金ナビの提供する「高金利な定期預金口座シミュレーター」でチェックできるので是非ご活用ください。

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【個人向け国債 変動10年】利率が1.00 %に上昇!

財務省発表(第183回債)によると、個人向け国債「変動 10 年」の初回利率は年 1.00 %(税引後 0.79685 %)。直近 3 か月の推移は 0.92 % → 0.93 % → 0.84 % → 1.00 % と再び上昇基調に転じ、大台の1%台に乗りました!

半年ごとに利率が見直されるため、今後の金利上昇局面では自動的に受取利息がアップする可能性が高いです。固定金利より「上振れ余地」を重視する人には引き続き有力な選択肢です。

個人向け国債変動10年の利率の推移を詳しく見る

資金性質別のおすすめ運用先

元本割れを防ぎつつ資金を増やしたい方向けには、やはり普通預金、定期預金、個人国債変動10年の中から運用先を選ぶのが良いでしょう。

1. 生活防衛資金・緊急用は普通預金

急な出費に備える流動性資金は、即時出金できる普通預金がベストです。適正金額の考え方は以下の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。

2. 余裕資金は定期預金 or 個人向け国債

  • 金利を確定させたい・こまめに比較できる場合は定期預金にしましょう。金利変動が起きやすいので、期間は1年前後がおすすめです。
  • 上昇余地を重視して、手間をかけたくない場合は個人向け国債 変動10年を選びましょう。半年ごとに勝手に金利が更新されていってくれるので、上昇トレンドの時には有利です。

まとめ|2025年6月の金利動向を味方につけよう

2025 年 6 月は、東京スター銀行とSBI新生銀行の1年もの定期預金の利上げ、きらやか銀行SBIさくらんぼ支店の登場、そして個人向け国債変動 10 年の 1.00 % 回復がハイライトでした。一方で、徳島大正銀行のキャンペーン終了による利下げもあり、各社の金利差は月ごとに変動しています。

「どこに預ければ一番おトク?」を迷ったら、以下のシミュレーターや利率推移グラフで最新情報をチェックし、金利の波に乗りましょう!

こまめに金利を追い、堅実でおトクな資産運用を実践しましょう!

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