変動10年1.23%、1年定期1.05%、SBIハイパー預金1兆円企画も【預金ナビ通信 2025年12月号】
金利の上昇トレンドが続き、2025年12月時点では「預けるだけ」で年1%前後を狙える商品がかなり増えてきました。普通預金では0.5%台が定着しつつある一方で、SBI新生銀行がSBIハイパー預金を対象に「みんなで1兆円を目指す」タイプの金利アップ企画をスタート。過去に話題となったきらやか銀行の「金利マシマシ定期預金」とよく似た仕組みです。
1年もの定期預金では年1.05%の冬季キャンペーンが登場し、個人向け国債変動10年も1.23%まで上昇。株や投資信託にはまだ踏み出したくないけれど、口座に眠らせておくだけではもったいない…という方にとって、元本保証のままお金を育てやすい環境になってきました。それでは具体的に見ていきましょう!

目次
普通預金は0.5%台+1兆円キャンペーン
11月号と比べると、普通預金の顔ぶれと水準はほぼ据え置きです。国内トップ水準は依然として年0.5%前後で、スマホ完結型のネット銀行がランキング上位を占めています。条件なし、あるいは「証券口座との連携」程度で使える口座に絞ると、主な順位は次のようになります。
| 順位 | 銀行名・口座名 | 金利(税引前) | 主な条件・補足 |
|---|---|---|---|
| 1位タイ | 島根銀行 スマートフォン支店 普通預金 | 年0.50% | スマホ支店で口座開設すれば誰でもこの金利。残高上限の記載はなく、日常使いのメイン口座候補です。 |
| 1位タイ | あおぞら銀行 BANK支店 普通預金 | 年0.50% | 100万円まで年0.50%、100万円超部分は年0.35%。高金利は100万円までなので、複数口座での分散も検討したいところです。 |
| 1位タイ | Habitto(GMOあおぞらネット銀行 ハビト支店)貯蓄口座 | 年0.50% | 預金残高100万円まで年0.50%、超過分は年0.20%。アプリ完結で若年層向けの設計ですが、金利面は誰にとっても魅力的です。 |
| 4位 | SBI新生銀行「SBIハイパー預金」 | 年0.42% | SBI証券との連携が前提ですが、預けるだけで円普通預金の2倍水準の金利。2025年12月からは「残高総額に応じて金利最大10倍」のキャンペーン対象にもなっています。 |
| 5位 | MATSUI Bank 円普通預金 | 年0.41% | 松井証券とセットで使うネット銀行。投資待機資金を置きつつ、普通預金としても高金利を享受できます。 |
ランキング外では、SBI FXトレードNEOBANKの年0.40%や、みんなの銀行の年0.30%といった「預けっぱなしでも比較的高金利な普通預金」も健在です。一方で、東京スター銀行の給与・年金受取などで年0.60%になる優遇金利や、auじぶん銀行のプレミアムステージで最大年0.55%といった「行動条件付きの優遇プログラム」も増えていますが、本ランキングでは条件が複雑なものは除外しています。
なおSBI新生銀行は、2025年12月10日から「SBIハイパー預金 金利最大10倍キャンペーン」を開始しました。SBIハイパー預金全体の残高総額が増えるほど特別金利の倍率が上がり、最終的に1兆円に到達すると通常金利0.42%の10倍にあたる年4.2%相当(税引前)の特別金利が設定されます。個々人の対象残高は100万円までで、通常金利との差額分があとから現金プレゼントされる仕組みです。
「みんなで預けて金利を育てる」というコンセプトは、2025年夏に話題になった、きらやか銀行SBIさくらんぼ支店の「金利マシマシ定期預金」と非常によく似ています。金利マシマシ定期預金は、預かり総額に応じて最大年1.5%まで金利が上がる1年もの定期預金でしたが、募集総額150億円に到達したため、2025年7月24日で取扱終了となりました。今回のSBIハイパー預金は、その「普通預金版・全国版」ともいえる試みで、低リスク派にも注目度の高いキャンペーンと言えそうです。
まとまった預金を1つの銀行に集中させるよりも、「生活費用は0.5%の普通預金」「投資待機資金はSBIハイパー預金やMATSUI Bank」といった形で、目的別に複数口座を使い分けると金利を取りこぼしにくくなります。
他の銀行も含めた最新情報を詳しく見ていきたい方は、預金ナビが提供する「オススメ普通預金口座シミュレーター」がオススメです。自分が許容できる条件を入力すると自分に最適な銀行が分かるので、是非試してみてください。
1年もの定期預金は1.05%+企画型も登場
1年もの定期預金は、前回に続き年1.0%前後がトップ水準ですが、今月はauじぶん銀行の冬のキャンペーンで特別金利年1.05%が登場しました。通常金利に上乗せするキャンペーンで、新規口座開設者限定ではない点がポイントです。主な1年もの定期預金の状況は次の通りです。
| 順位 | 銀行名・商品名 | 金利(税引前) | 主な条件・補足 |
|---|---|---|---|
| 1位 | auじぶん銀行 冬の1年もの特別金利キャンペーン | 年1.05% | 2025年12月〜2026年2月の期間中に1年もの円定期預金を預け入れると適用。通常金利0.40%に0.65%を上乗せする形で、新規口座限定ではありません。au・UQ mobileユーザーは別枠の現金特典で実質1.25%相当になるコースもあります。 |
| 2位タイ | UI銀行 スーパー定期 1年 | 年1.00% | 1,000万円未満の預入で年1.00%、大口(1,000万円以上)は年1.05%。キャンペーンではなく通常金利でこの水準なので、「長く使えるメイン定期」として使いやすい商品です。 |
| 2位タイ | 徳島大正銀行 とくぎんネット支店 ネット支店スーパーとくとく定期預金 1年 | 年1.00% | ネット支店専用のスペシャル定期。お一人さま100万円までが上限という点が最重要ポイントです。100万円までをピンポイントで預ける「金利トッピング用」と割り切ると活かしやすい商品です。 |
| 4位 | ソニー銀行 円定期預金 冬の円定期特別金利 1年 | 年0.90% | 2025年12月開始のキャンペーンで、1年もの円定期預金・積み立て定期が特別金利年0.90%に。新規預入だけでなく、期間中に自動継続する分も対象となるため、既存ユーザーも恩恵を受けやすい設計です。 |
| 5位タイ | SBI新生銀行 パワーダイレクト円定期預金 1年 | 年0.85% | インターネット専用の円定期預金で、30万円以上から預入可能。2025年の金利改定で1年ものが年0.85%に引き上げられており、キャンペーンではなく通常金利でこの水準というのが特徴です。 |
| 5位タイ | オリックス銀行 eダイレクト定期預金(スーパー定期300)1年 | 年0.85% | インターネット専用の定期預金で、原則300万円以上1,000万円未満の預入が対象。少し高めの最低預入額を用意できる方には、SBI新生銀行と同水準の年0.85%で分散先として有力です。 |
このほか、イオン銀行の1年ものが年0.45%前後、ローソン銀行も0.5%台と、メガバンクより明らかに高い水準が広がっています。SBJ銀行の「100万円上限定期預金<ミリオくん>」や、香川銀行セルフうどん支店の「超金利トッピング定期」など、ご当地色の強い1年もの定期も1.0%台で健闘していますが、新規口座限定など条件が重い商品は本ランキングから除外しています。
みんなで育てる定期預金のその後
2025年春〜夏にかけて大きな話題となったのが、きらやか銀行SBIさくらんぼ支店の「金利マシマシ定期預金」です。預かり総額に応じて金利が段階的に上がり、最終的には募集総額150億円に到達したことで、金利は最大水準の年1.5%(税引前)に到達しました。その一方で、目標達成とともに2025年7月24日をもって取扱い終了となり、短期決戦型のキャンペーンだったことが分かります。
現在は同じくSBIさくらんぼ支店で「定期預金ダービー」という新商品がスタートしており、どの期間(6ヶ月・1年・3年・5年)に最も残高が集まるかで、基準金利に年0.4%上乗せされる仕組みになっています。SBI新生銀行のSBIハイパー預金「金利最大10倍キャンペーン」と合わせて、「みんなで預けて金利を育てる」企画型の預金がひとつのトレンドになりつつある印象です。とはいえ、こうした商品は募集終了や条件変更も早いので、「面白い」と感じたタイミングで公式情報を確認することが大切です。
前回と比べると、UI銀行と徳島大正銀行とくぎんネット支店の年1.00%コンビはそのままトップ水準を維持しつつ、ソニー銀行のキャンペーン金利年0.90%と、auじぶん銀行の特別金利1.05%が新たに上位に食い込んできた形です。1年以内に使う予定のない「ボーナス資金」などは、これらの1年もの定期を中心に組み合わせると効率よく増やしやすくなります。
より詳細な比較や最新情報を見たい方は、預金ナビの提供する「高金利な定期預金口座シミュレーター」でチェックできます。預け入れる金額を入れると自分がもらえる金利の金額で分かって便利なので、是非ご活用ください。
個人向け国債変動10年は1.23%に上昇
最後に、低リスク派にとって重要度が高い「個人向け国債 変動10年」です。2025年12月募集分の初回利率は年1.23%となり、11月募集分の年1.10%からさらに0.13ポイントの上昇となりました。10月時点の0.99%と比べると、ここ数ヶ月で一気に1%台前半まで来た印象です。
変動10年は半年ごとに金利が見直されるため、今後も政策金利や長期金利の上昇が続けば、将来の利率がさらに上がる可能性があります。一方で、途中解約には1年経過後という縛りがあるうえ、直近2回分の利子相当額が差し引かれるペナルティもあるため、「最低でも1年以上は使わない長期資金」を充てるのが基本です。
1年もの定期預金が最大1.05%前後という現在の水準を踏まえると、1年以上寝かせられるお金は個人向け国債変動10年を「ベース」にしつつ、1年以内に使う可能性があるお金は1年定期や0.5%台の普通預金に置いておく、といった役割分担が現実的です。預金と国債を組み合わせることで、リスクを増やさずに金利アップの恩恵を取りにいくことができます。
最新の金利推移をグラフで見たい方は、以下のリンクよりどうぞ。
まとめ
2025年12月時点の金利動向を整理すると、普通預金は0.5%台(島根銀行スマホ支店、あおぞら銀行BANK支店、Habittoなど)が定着し、投資待機資金向けにはSBIハイパー預金0.42%やMATSUI Bank0.41%といった口座が充実しています。1年もの定期預金は、UI銀行と徳島大正銀行とくぎんネット支店の年1.00%に加え、auじぶん銀行の特別金利1.05%やソニー銀行の0.90%など「1%前後」が視野に入る状況です。
さらに、個人向け国債変動10年の初回利率は1.23%まで上昇し、1年以上使わない資金の置き場所として存在感を強めています。一方で、きらやか銀行の「金利マシマシ定期預金」のような“みんなで育てる”タイプの高金利キャンペーンは、目標達成とともに終了するケースもありますが、その流れを受ける形で、SBI新生銀行の「SBIハイパー預金 金利最大10倍キャンペーン」やきらやか銀行の「定期預金ダービー」といった、企画性の高い商品も登場しています。
それぞれの最新の情報が気になる方は、以下のリンクから確認してみてください。
「いつ使うお金か」に応じて普通預金・定期預金・個人向け国債を上手に使い分けることで、投資リスクを取らなくても着実にお金を増やしていくことができます。最新の情報をウォッチしつつ、自分に合った低リスク運用の組み合わせを見つけていきましょう。
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